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その他ニュース : 女性管理職8%に増 政府目標の30%との差は大きい
以下、引用です。
女性活躍推進法が施行された2016年4月以降、国内の主要企業の8割が女性管理職(課長相当職以上)比率を引き上げたことがわかった。
両立支援や女性向けの研修など、各社の取り組みが成果につながった。ただ、回答企業の17年4月の比率は平均8・3%で、「20年までに管理職比率を30%程度に」とする政府目標との差は大きい。
アンケートは4月に実施。自動車、電機、食品、商社など各業界の大手121社に質問を送り、116社が回答した(回収率96%)。
同法施行前の15年と、16、17年のそれぞれ4月時点で管理職の女性比率を尋ねたところ、平均で6・9%、7・5%、8・3%と増加した(一部企業は各年3月末など直近の数字で回答)。
(5月5日 読売新聞)
労災ニュース : 亡くなる前の半年間の休日4日 女性を労災認定
以下、引用です。
亡くなる前の半年間に休日が4日しかなかった女性会社員(当時50歳)について、山口労働基準監督署(山口市)が過労による労災と認定していたことがわかった。
女性の平均残業時間は国の過労死認定基準を下回っていたが、休みが少ない労働実態が重視されたという。
遺族側代理人の松丸正弁護士(大阪弁護士会)によると、女性は山口県防府市の斎藤
死亡前の1〜6か月間の残業時間は、国が過労の労災認定の目安とする「発症前1か月間に100時間」「2〜6か月で月あたり80時間」をいずれも下回った。一方、休日は半年間で4日しかなく、15年8月14日から連続で91日間勤務だったなどとして労災申請した。
同労基署は今年2月、労災と認定。松丸弁護士には、連続勤務の過重性を考慮したなどと説明したという。
労働基準法では、労使間でいわゆる「36(サブロク)協定」を結べば、残業や休日出勤が可能。斎藤さんの勤務先の協定には法定休日での労働日数に限度はなかった。
(5月6日 読売新聞)
会社を訴えるニュース : ホームセンターのビバホーム 長時間労働でうつ 元社員に解決金で和解
以下、引用です。
関東を中心にホームセンター「ビバホーム」などを運営する東証1部上場「LIXILビバ」(さいたま市浦和区)の元社員の50代男性が、長時間労働が原因でうつ病になったとして同社に約4600万円の賠償を求めた訴訟がさいたま地裁(森冨義明裁判長)であり、同社が1100万円の解決金を払うことで和解していたことが分かった。3月21日付で、解決金については「会社の業務が原因で病気になったから払うものではない」とし、同社と男性の代理人はいずれも「コメントできない」とした。
訴えによると、男性は2003年2月に同業他社から入社。埼玉県内でビバホームの店長を務め、同5〜12月ごろは毎日約16時間の長時間労働に従事した。04年2月には同県内の別の大型店の開店準備室長となり、月の残業時間が300時間を超えることもあった。男性は同12月にうつ状態と診断され、その後は長期にわたり復職と休職を繰り返した。同社は「職務に耐えられない」として、12年に解雇予告通知を出したが、労働審判で撤回された。
一方、男性は「会社は恒常的な長時間労働に従事させ、適正な人員補充や業務内容の調整を怠った」として14年12月に提訴。裁判で同社は「原告は遺伝的要因に基づく双極性障害(そううつ病)で賠償の義務はない」「管理監督者で自由な裁量の下、自ら労働時間を決めていた」などと主張していた。
(5月2日 毎日新聞)
未払い賃金 : エイベックス 従業員1500人 数億円規模の未払い残業代支給へ
以下、引用です。
音楽大手のエイベックス・グループ・ホールディングス(東京)がグループ従業員約1500人を対象に未払い残業代の実態調査をしたところ、適正に支払われていない残業代が数億円規模に上ることがわかった。
対象期間は昨年6月中旬から今年1月中旬にかけてで、支給対象となる従業員には5月中に未払い分を支払う。
同社は所属アーティストのマネジメント担当や音楽制作の部門で働く従業員を中心に深夜まで働くケースが多い。これまでも一定の残業代を支払っていたが、昨年12月に労働基準監督署から未払いの残業代があるとして是正勧告を受けていた。
同社は今回の問題を受け、残業時間の長短に関係なく残業代が一律で支給される「裁量労働制」の導入など、働き方改革を進めると説明している。
(5月2日 読売新聞)
セクハラ・パワハラニュース : パワハラ受けたことがあるが3割 4社に1社は対策とらず 厚労省調査
以下、引用です。
企業で働く従業員1万人への調査で、職場でパワーハラスメントを過去3年間に受けた人が32.5%に上ることが30日までに、厚生労働省の調査で分かった。前回の2012年度の調査と比べると7.2ポイント上昇した。4社に1社はパワハラ対策を検討していないことも明らかになり、厚労省は有識者検討会で企業に対策を促す方策などを議論していく。
厚労省による調査は2回目。2016年7月に、企業に勤務する20〜64歳の男女1万人が回答した。
調査ではパワハラを受けた約3割の従業員の心身への影響を複数回答で調べた。何度も繰り返しパワハラを受けた人の36.1%は眠れなくなり、通院や服薬をしている人も20.9%いた。
パワハラを受けた後の行動では「何もしなかった」という回答が40.9%で最多。理由は「何をしても解決にならないと思ったから」が68.5%で最も多かった。
厚労省は16年7〜10月に企業調査も行った。従業員30人以上の2万社に調査票を郵送し、4587社(回収率22.9%)が回答した。
パワハラ対策をしている企業は52.2%と半数を超える一方で、「特に取り組みを考えていない」と答えた企業は25.3%に上った。
3年前と比べ相談が「増加した」または「変わらない」と答えた企業は28.8%。その理由を複数回答で聞いたところ、「パワハラに対する関心が高まった」が42.5%と最多で、「職務上のストレスが増加している」が41.1%で続いた。
(4月30日 日本経済新聞)