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その他ニュース : 続報 逮捕の日産元社員、持ち出し情報5千件 いすゞ自動車転職前
以下、引用です。
日産自動車(本社・横浜市)の営業秘密情報が持ち出された事件で、不正競争防止法違反容疑で逮捕された元社員の岡村賢一容疑者(37・神奈川県厚木市)が、5千件のデータを私有パソコンなどに移していたことが神奈川県警への取材で分かった。岡村容疑者はいすゞ自動車(東京都品川区)に転職していたことも判明。県警は、岡村容疑者が再就職先で利益を得るために情報を持ち出した可能性もあるとみて捜査している。
捜査関係者によると、岡村容疑者は昨年7月、「日産テクニカルセンター」(神奈川県厚木市)のパソコンから本社のサーバーに接続。約5千のファイルを選んで会社のパソコンに取り込んだ後、自宅に持ち帰って私有パソコンなどに移し替えていた。日産側が持ち出しに気づき、県警に相談していた。関係者によると、岡村容疑者は同月末に日産を退職、その後、いすゞ自動車に転職したという。
岡村容疑者の逮捕容疑は、昨年7月、発売前の新型車の予定価格など営業秘密にあたるデータ4件を外部媒体にコピーして、持ち出したというもの。容疑を否認しているという。
日産自動車広報によると、大量のデータ移動や外部へのデータ送信は専門の部署で監視しているが、岡村容疑者がデータを持ち出したことはすぐには把握できなかったという。同社は「情報管理を徹底し、従業員の更なる意識強化を徹底する」とコメントした。
(5月14日 朝日新聞)
その他ニュース : 営業上の秘密を不正に取得 不正競争防止法違反で逮捕 日産元社員
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日産自動車を退職する直前、同社の営業上の秘密を不正に得ていたとして、神奈川県警生活経済課などは13日、不正競争防止法違反(営業秘密の領得)の疑いで、同県厚木市愛甲西の会社員、岡村賢一容疑者(37)を逮捕した。
逮捕容疑は、平成25年7月27日、4回にわたり日産自動車のサーバーにアクセスし、SUV(スポーツ用多目的車)「エクストレイル」の販売計画などに関するファイルデータ計4件を、不正にコピーして取得したとしている。岡村容疑者は「会社の出張などで同僚などが一緒に写った写真データを取るためにした」と容疑を一部否認しているという。
同課によると、岡村容疑者のパソコンからは7月中に不正入手したとみられるファイル約5千件が見つかっており、不正に利益を得るために情報を使おうとしていた可能性もあるとみて調べている。
岡村容疑者は16年8月に同社に入社し、商品企画部門に勤めていた。25年6月に7月31日付での退社を願い出ていたという。同社が退職者に行っているパソコンのログ確認から、岡村容疑者が不正ダウンロードした痕跡を確認し、8月7日に県警に相談。11月と今年1月、岡村容疑者を告訴していた。
(5月13日 Sankeibiz)
労災ニュース : アスベスト(石綿)が原因 肺がん死亡男性の労災認める 神戸地裁
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アスベスト(石綿)が飛散する建設現場で10年以上働き、2008年3月に肺がんで死亡した男性(当時60歳)の妻(57・神戸市須磨区)が労災不認定の処分取り消しを求めた訴訟の判決で、神戸地裁は12日、労災と認め処分を取り消した。
男性は、肺に残った石綿小体(たんぱく質で包まれた石綿繊維)の数が国の基準に満たないとして労災が認められなかったが、工藤涼二裁判長は「国の基準に合理性は認められない」と指摘した。
石綿による肺がんを巡る国の労災基準(07年)は、従事期間が10年以上で石綿小体が肺1グラム当たり5000本以上としている。 判決によると、男性は1967〜03年、型枠大工として建設現場で働いた。男性の石綿小体は918本で、神戸西労基署は09年8月、「業務上の疾病とは認められない」として労災不認定とした。
判決は「男性が吸った石綿は石綿小体を形成しづらいものが主体だった。石綿小体数を基準とすることに合理性は認められない」と指摘。その上で「一般人より明らかに高いとされる1000本に近い石綿小体が検出されており、業務に起因すると認めるのが相当」と判断した。
妻は判決後に記者会見し、「労災が認められてうれしい。何回も諦めかけたが、今は感謝の気持ちでいっぱい」と話した。主任弁護人の位田(いだ)浩弁護士は「判決の考えに従えば、もっと救済されるケースがあるだろう」と評価した。
(5月12日 毎日新聞)
社会保険ニュース : 年金支給の開始年齢引き上げは選択 一律は「反発大」 厚労相
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田村憲久厚労相は11日のNHK番組で、65歳への引き上げが決まっている公的年金の支給開始年齢について、さらなる引き上げは受給者の判断による選択制が望ましいとの認識を示した。
「今も70歳までは選択で引き上げられ、月に(もらえる)額は増える。与党からこれを75歳まで選択制で広げる案が出ている。選択制は一つの提案だ」と述べた。一律に引き上げることには「67歳、70歳になるまでもらえないというのは国民の反発が非常に大きい」と、慎重姿勢を示した。
支給開始年齢は、国民年金が65歳で、厚生年金も男性が2025年度、女性が30年度までに段階的に引き上げられる。
(5月11日 共同通信)
社会保険ニュース : オーストラリア 定年延長70歳へ 2035年までに
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年金が危ないとして定年(退職年齢)を将来、70歳まで引き上げる方針を表明したのがオーストラリアだ。70歳定年の導入は、先進国では例がない。
ホッキー財務相は1日、ラジオ番組のインタビューで、14年度予算案に関連し、年金受給年齢を引き上げるため、1965年以降に生まれた国民を対象に、35年までに定年を70歳まで延長する方針を明らかにした。
オーストラリアでは、前の労働党政権時代に定年を65歳から67歳に引き上げることが決まっている。4月末に出されたオーストラリア国家監査委員会の報告書では、財政健全化のため、定年を53年までに70歳へと引き上げるよう勧告していた。政府の方針は、これをさらに18年前倒しするものだ。
もっとも、アボット首相が先の総選挙で年金制度には手を付けないと公約したこともあり、国内からは受給年齢の引き上げについて、早くも反発が相次いでいる。ホッキー財務相は3日、改正法案への超党派での支持を訴えたが、早速、与党議員から、「実際に70歳まで元気に働ける人は多くない」などとして、改正法案が出されても反対するとの声が上がった。また、オーストラリア労働組合会議(ACTU)のカーニー会長は「すでに高齢者は仕事を見つけるのに苦労している」として、受給年齢引き上げに反対している。
日本も、高齢者雇用安定法で65歳までの再雇用が義務付けられているものの、今のところ継続雇用が多い。シンガポールやオーストラリアを含め、アジア各国はいずれも高齢化社会を迎えつつあるだけに、日本もこれら各国の動向を見据えた制度づくりが必要だろう。
(5月8日 Sankeibiz)