新着情報
労働法ニュース : ヤマト運輸 労基法違反容疑 違法長時間労働 残業代未払いも
以下、引用です。
宅配便最大手のヤマト運輸が、博多北支店の配達員に違法な長時間労働をさせ、割増賃金を支払っていなかったとして、福岡労働局は20日、労働基準法違反の疑いで、同社と同支店で当時労務管理をしていた幹部2人を書類送検した。
福岡労働局によると、ヤマト運輸は昨年の6月16日から7月15日の間、同支店の配達員2人に時間外労働に対する割増賃金の一部を払わず、うち1人に月100時間を超える時間外労働をさせた疑いがある。
同社では労基法に基づき、労使で合意した上限の時間を月95時間と定めていた。
(9月20日 毎日新聞)
労働法ニュース : 警備業セコム 労基法違反 長時間残業に勧告 指令役社員労使協定超え
以下、引用です。
警備員に指令を出す管制員の社員数人に労使協定の上限を超える長時間残業をさせたとして、警備業最大手のセコムが、東京労働局渋谷労働基準監督署から労働基準法違反(労働時間)で是正勧告を受けたことが分かった。
勧告は7月5日付。同社によると、労働組合と変形労働時間制の労使協定を結び、残業の上限を3カ月で120時間以内、繁忙期(合計半年間)は同230時間以内と定めていた。しかし、2016年度に東京都世田谷区内の同社施設に勤務する管制員数人に対し、繁忙期以外にも3カ月で120時間を超える残業をさせたと指摘された。
同社は今月5日、労基署に「離職や人事異動、(天災などの)突発的な業務量の増大が原因」と報告。人員を増やし、今月末までに違法状態は解消される見通しだとしている。
(9月21日 毎日新聞)
労働法ニュース : ゲーム開発会社サイバード 社員の裁量労働制は無効と判断 渋谷労基署
以下、引用です。
主にスマートフォン向けのゲーム開発を手がけるサイバードで宣伝やイベント企画などを担当していた社員に「専門業務型」裁量労働制が適用され、残業代などが適切に支払われていなかったとして、渋谷労働基準監督署が残業代支払いを行うよう同社に是正勧告を行っていたとのこと。
裁量労働制が適用できる職種は限定されており、ゲーム開発職については対象であるが、「宣伝やイベント企画」については対象の職種とはなっていない。また、「45時間分の残業代に相当する約8万円を月給に含んでいたが、45時間を超えて働いた場合は残業代を支払っていなかった」という。
(9月7日 財経新聞)
労働法ニュース : 大宝運輸に是正指導 時間外が月間最長197時間
以下、引用です。
愛知労働局は4日、1か月に最長197時間もの時間外・休日労働をさせていたとして、名古屋市中区に本社を置く運送会社大宝運輸に対し、速やかに改善措置を講じるよう是正指導を行った。
立入検査の結果、同社の事業場4か所で月間80時間を超える時間外・休日労働を計84人にさせていたことがわかった。このうち、100時間を超える時間外・休日労働は74人と大半を占めていた。
今回、愛知労働局が社名を公表したのは、いったん是正指導を受けたにもかかわらず、全社的な立入調査で再び違法な長時間労働が確認された場合に経営トップに労働局長が是正指導した上で、その旨を公表するという規定に沿ったもので、速やかに全社的な改善措置を講ずるよう指導書を交付した。
これに対し、大宝運輸は一部の取引を解除するほか、「荷待時間」の短縮要請、乗務職員の採用強化と多能化教育など、労働時間の早期削減に向けた取り組みを実施すると報告。併せて代表取締役を委員長とする社内プロジェクト委員会を立ち上げ、長時間労働の削減を「断行」するとしている。
(9月4日 読売新聞)
労災ニュース : コンビニ配送で過労死 長野県の男性 残業100時間超
以下、引用です。
コンビニに商品を配送する途中に死亡した長野市の男性運転手(43)について、長野労働基準監督署が直前に月100時間超の残業があったとして、労災認定したことが31日分かった。認定は24日付。
遺族側の弁護士によると、男性は昨年3月、信濃陸送(長野県千曲市)に入社。今年1月6日に同県上田市のコンビニ駐車場で倒れ死亡した。死因は急性大動脈解離だった。
長野市内の入荷センターとコンビニの間を2往復して十数店舗を回る過密日程で、死亡前の半年で残業は月96〜135時間に及んだ。多くの月で残業を104時間と定めた労使協定に反し、未払いの残業代は200万円近くに上った。
コンビニ配送は時間厳守のため、規定の時刻より早く出発するなどして食事もままならず、帰宅が午前3時になることもしばしばあったという。
(8月31日 時事ドットコム)