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その他ニュース : 障害者雇用、5年連続過去最高を更新 1000人未満の企業では伸び悩み
厚労省は29日、障害者雇用が義務付けられている従業員56人以上の企業の障害者雇用率が、今年6月1日時点で前年比0・05ポイント増の1・68%と、5年連続で過去最高を更新したと発表。
企業規模別でみると、千人以上の大企業の平均雇用率は前年比0・07ポイント増の1・90%で、各企業に課せられている法定の1・8%を2年連続で上回った。100人以上300人未満の平均が1・42%にとどまるなど、千人未満の企業では伸び悩みが見られる。民間企業全体で法定雇用率を達成した割合は47・0%だった。
厚労省は「大企業が障害者の雇用をけん引する傾向が10年近く続いている」としている。
(10月29日 共同通信)
その他ニュース : 有期労働契約の規制強化へ 権利保護を強化を目的に 厚労省労政審
厚労相の諮問機関、労働政策審議会(労政審)の分科会は26日、パートや契約社員など雇用期間が定められた有期労働契約に関する規制強化策の検討を始めた。正社員に比べ雇用が不安定で待遇も低くなりがちな有期契約労働者の権利保護を強化するのが狙い。法改正を含め具体策を検討し、2011年12月ごろに結論を出す見通し。
有期労働契約をめぐっては、厚労省の研究会が9月、問題点や検討課題を網羅した最終報告。
- 規制強化の具体策として、同契約を特定時期に生じる一時的な業務以外には認めない「入り口規制」
- 現在無制限の契約更新回数を制限する「出口規制」の双方を例示した。
入り口規制はフランス、出口規制は英国やドイツで採用されており、労政審はこれらも参考に具体策を協議する。
また、有期契約労働者が特定企業と雇用契約を繰り返し更新してきたにもかかわらず、合理的な理由なしに「雇い止め」になったケースでは、無効とする判例が確立している。今後は判例を参考に雇い止めを制限するルールの法制化なども検討課題になる。
(10月26日 時事ドットコム)
その他ニュース : 日本航空子会社 事実上内定取り消し、内定辞退条件に転職支援金として100万円
日本航空の子会社、ジャルエクスプレス(JEX)が、自社養成パイロット訓練生として入社予定の内定者26人に事実上の内定取り消しを言い渡した問題で、JEXが、内定辞退を条件に転職支援金を最大で100万円支給すると内定者側に提示。
10月中旬、内定者向け説明会が東京であり、社長のほか、日航の再建を進める管財人室や企業再生支援機構からも代表者が出席。改めて内定者にパイロットとして採用できないことを説明した。
(1)JEXが紹介した外部専門会社を通じて転職を希望する場合は一時金90万円を支給
(2)自力で転職先を探す場合は、さらに10万円を上乗せして100万円を支給
(3)日航グループ会社8社への転職−−の三つの選択肢を提示。
どれを選択しても「合意の上で、内定を解約したとみなす」と条件を付けた。
グループ8社は、JEX内の地上職契約社員や客室乗務員▽チケットや航空部品の販売業務−−などで、いずれも内定者が夢見たパイロットの仕事とは直接関係ない業種。
内定者からは「いずれも希望しない場合、正式に内定取り消しを明記した書面をもらえるのか」との質問も出たが、JEX側は「提示した選択肢の中で決めてほしい。これは優遇措置」などと繰り返し、原則として内定の取り消しはしない構え。
(10月24日 毎日新聞)
その他ニュース : サービス残業不払い4割減 労働基準監督署が1221社に是正指導 厚労省09年度
厚労省は21日、賃金不払いのサービス残業に関する2009年度指導状況をまとめた。
労働基準監督署から労働基準法違反として是正を指導され、不払いの残業代を社員に合計100万円以上支払った企業は、前年度比21.4%減の1221社。支払総額は40.8%減の約116億円だった。
企業数と支払総額はともに2年連続で減っており、厚労省は「厳しい経済情勢による業務量の減少が主因」と分析。ただ、サービス残業は過労死の温床といわれる。違反企業は依然1000社を超える高水準となった。また、月60時間超の残業代割増率が10年度から50%(従来は25%)以上に引き上げられており、同省は徹底に努める方針だ。
09年度に労基署の指導で不払いの残業代を受け取った労働者は11万1889人。労働者1人当たり平均受取額は約10万円、1社平均の支払額は約950万円だった。
指導を受けた企業が最も多かった業種は、
- 製造業329社(支払額23億円)
1社が支払った最高額は、
- 12億円(飲食店)
- 11億円(銀行・信託業)
- 5億円(病院)
が続いた。
(10月21日 時事ドットコム)
その他ニュース : 紳士服AOKI労働組合 8割脱退 「会社が違法脱退勧奨」 労働委員会へ救済
大手紳士服店チェーン「AOKI(アオキ)」を展開する「株式会社AOKI」(横浜市)の企業内労働組合「AOKIグループユニオン」で、9月末までの4カ月で組合員の8割を超える約1380人が組合を脱退したことがわかった。ユニオンは「会社側が異動や解雇をほのめかす違法な脱退勧奨をした」と訴え、神奈川県労働委員会に不当労働行為の救済を申し立てた。
会社が組合を辞めるよう促したり、組合活動を理由に解雇や配置換えをしたりすることは労働組合法が禁じた不当労働行為にあたる可能性がある。労働委員会が救済命令を出しても従わない場合は50万円以下の過料が科される。
ユニオンによると、組合員数(契約社員、パートらを含む)は6月10日時点で1642人だったが、6月下旬から急に脱退が目立ち始めた。8月28日には139人、同29日には175人が一度に脱退した。今月15日現在の組合員は255人まで減った。
ユニオンの主張では、複数店舗を統括するマネジャーが7月ごろから、部下を店の事務室に呼び出すなどして個別に面談。「トップが組合を毛嫌いしている」「脱退しないと異動させられる」などと言って脱退を促したという。
朝日新聞の取材に応じた30代の女性社員は9月上旬、上司から電話で「トップが組合をやめない者は解雇だと言い切った。今日中に脱退届をファクスして」と脱退を迫られ、慌てて組合事務所などにファクスを送った。「解雇と聞いて急に怖くなった」と振り返る。
ユニオンはこうした脱退勧奨が組織的に行われたと主張。マネジャー同士のメールの写しとして「部下さんの為に!を前提に1人目標10名で頑張りましょう」などと記した文書を労働委に証拠提出した。
(10月17日 asahi.com)