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労災ニュース : アスベスト 労災認定された従業員の勤務先999事業所名公表

投稿日時: 2010-11-25 20:56:29 (2172 ヒット)

 厚労省は24日、2009年度にアスベスト(石綿)が原因の疾病で労災認定などを受けた従業員の勤務先999事業所を公表した。

 厚労省は、公表された事業所に勤めたり、周辺に長く住んだりした経験があれば、健康診断の受診や労働基準監督署への相談を呼びかけている。

 公表されたのは、09年度に中皮腫や肺がんなどで労災認定を受けた1071人と、労災の申請時効(5年)を超えた人を救済する石綿健康被害救済法(アスベスト新法)の救済対象となった109人の計1180人の勤務先のうち、特定できない事業所などを除いたもの。全体の91・3%を建設業と製造業で占めた。999事業所のうち787事業所は今回初めて被害が判明した。

厚労省HPは→こちら

(11月24日 読売新聞)


労災ニュース : 【続報】「顏に傷」 労災障害等級の男女差統一へ 重傷7級 軽傷12級

投稿日時: 2010-11-22 08:43:03 (2253 ヒット)

 労災で顔などに傷が残った場合に男女差を設けた障害等級について、厚生労働省の検討会は19日、女性より低い男性の等級を引き上げ補償額を統一することを柱とした報告書案をまとめた。早ければ本年度中の施行を目指す。

 現行の障害等級では「外貌(外見)に著しい醜状を残す」ような傷が残った場合、

  • 女性⇒7級(平均賃金の131日分が年金として生涯にわたり給付される)
  • 男性⇒12級(平均賃金の156日分が一時金として支払われる)

 報告書案は「外貌障害の不利益は男性も女性と同様に生じる」と指摘。

男女ともに重傷なら7級、軽傷なら12級に統一することを決めた。

 障害等級をめぐっては、労災で顔や首に大やけどをした京都府の男性が、女性よりも等級が低いのは男女平等を定めた憲法に違反すると訴えた訴訟で、京都地裁が5月、違憲と判断。厚労省は控訴を断念し、見直しの方針を示していた。

(11月19日 共同通信)


労災ニュース : セクハラ労災訴訟、判決前に国が一転「労災認める」 異例な展開

投稿日時: 2010-11-12 08:24:30 (1638 ヒット)

 派遣先の上司に、しつこく交際を迫られて精神疾患にかかったのに、労働基準監督署が業務上の病気と認めず労災認定しなかったのは不当として、北海道の元派遣社員の女性が国を提訴した初の「セクハラ労災訴訟」で10日、国側が一転、業務による病気であることを認めた。判決を待たずに、国が自らの主張を覆すのはきわめて異例だ。

 国が同日、東京地裁に提出した準備書面によると、函館労基署は業務による発症とは認められないと決定したが、原告側が裁判に提出した資料や、提訴後に国が収集した記録にもとづいて、国はこれまでの主張を改めたという。

 原告側によると、元派遣社員は2001年に派遣された道内の大手企業で、上司から携帯メールや言葉で何度も誘われ、断ると中傷や無視にあって体調が悪化、06年、退職に追い込まれた。生活に困り、07年に労災申請したが認められず、労働保険審査会への再審査請求も09年、却下された。

 争点がなくなったことで、今後は働いていた状況の調査などによる休業補償の範囲の認定などに移る。

(11月11日 asahi.com)


労災ニュース : 長時間労働・時間外労働 月228時間 うつ病自殺 会社に6590万円損害賠償命令

投稿日時: 2010-11-01 08:45:32 (2321 ヒット)

 介護つき老人ホームなどを経営する会社に勤める男性(当時43)が自殺したのは長時間労働で発症したうつ病が原因だとして遺族が勤務先と元社長に総額約1億1580万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が29日、前橋地裁であった。西口元裁判長は勤務先に約6590万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 判決によると、男性は「メディスコーポレーション」(本社・群馬県桐生市)の財務経理部長だった2004年8月に自殺した。

同年1月ごろから仕事が増え、土日や連休も出勤。
時間外勤務は最大で月228時間に達し、
6月ごろから不眠を訴えたり、朝食を食べられなくなったりしていた。
桐生労働基準監督署は07年、自殺を労災と認定した。

 判決は「極めて長時間の労働による疲労を回復できる休息は取れていなかった。04年7月にはうつ状態が認められる」と認定。「仕事量が増大した男性を支援する態勢を整えないなど、会社側は大きな肉体的・精神的負担を加えており、健康悪化のおそれを容易に予見できた」と述べた。

 同社側は「普段の行動からもうつ病を発症していたとは考えられず、自殺は予見できなかった」と主張していた。

(10月29日 asahi.com)


労災ニュース : パワハラが原因の自殺 助産師 労災認定 向島労基署

投稿日時: 2010-10-29 08:39:56 (2233 ヒット)

 葛飾赤十字産院(東京都葛飾区)の助産師森山愛子さん=当時(29)=が上司から「資質がない」などと言葉によるパワーハラスメントを受けたため自殺したとして、向島労働基準監督署(墨田区)が森山さんの労災を認定していたことが28日、分かった。

 過労死やパワハラ問題に詳しい川人博弁護士は「病院でのパワハラによる労災認定は初めてではないか」としている。

同産院の看護師長のパワハラは以下。

・「私が辞めさせようと思えば辞めさせられる」
・「あなたはブラックリストに載っている」

などと森山さんを中傷。


・職場でのレクリエーションに参加させなかったこと

なども重なり、森山さんは同年12月、アルコールと睡眠薬を大量に飲んで自殺したとしている。

(10月28日 共同通信)


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