新着情報
TOP : 年金積立金管理運用独立行政法人 批判踏まえて年金運用銘柄開示へ 運用収益赤字
以下、引用です。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、2014年度末時点で保有する全ての株式や債券について、銘柄名や時価総額などの情報を29日に開示する方針を固めた。
政府はこれまでGPIF法を改正して開示を義務づける考えだったが、15年度の運用収益が赤字となり、批判が出ていることを踏まえ、GPIFによる自主的な早期開示で、国民の不安を払拭する必要があると判断した。
銘柄名などの情報開示は29日、15年度の運用収益の公表に合わせて行う。GPIFは130兆円超の公的年金の積立金を運用する世界最大級の機関投資家 で、保有銘柄の公表は株式市場に影響を与える可能性が高いとも指摘されている。このため、「売買から一定期間を経過して開示すれば、市場への影響は限定的 だ」(厚生労働省幹部)として、まずは14年度末時点の情報を開示することにした。
(7月24日 読売新聞)
労働法ニュース : 千葉県立病院 6病院全てで労基署の許可なく夜勤や当直勤務
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千葉県立の6病院全てで、労働基準監督署の許可なしに、医師や看護師が夜間や休日の当直勤務をしていることが分かった。過去には許可申請しても認められないケースもあった。人員不足により、交代制勤務ではなく、軽度の業務に限られる当直勤務を選ばざるをえない現状があるという。
千葉県病院局によると、医師や看護師の当直勤務には労働基準監督署の許可が必要だが、6病院全てで許可を得ていなかった。当直勤務の業務は、軽度の労働に限定されている。県がんセンターではこれまでに数回、医師らの当直について労基署へ許可申請をしたが、認められなかった。「通常業務と変わらない」などと指摘されたという。
県がんセンターは今年6月下旬にも申請を出した。病院局は「申請の結果と労基署の意見を見て、他の病院も含め改善できる所から改善していきたい。全国的に医師が不足しており、当直ではなく交代制勤務にするための人員をすぐに確保するのは難しい」と説明している。
(7月23日 朝日新聞)
労災ニュース : 上海勤務の男性死亡の労災を認定 不支給決定を覆す 東京高裁
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中国・上海の事務所で勤務し、2010年に急性心筋梗塞(こうそく)で亡くなった運送会社員の男性(当時45)について、中央労働基準監督署は死亡を労災と認め、妻への遺族補償給付の支給を決めた。妻の弁護士が21日、明らかにした。弁護士は「同様の事例で泣き寝入りするケースは多く、意義がある決定だ」とした。
決定は12日付。労災保険は 国内で働く労働者が対象で、海外転勤の場合などは労災に特別加入しないと給付が受けられない。弁護士によると、会社は男性を出張者と判断して上海勤務中も 保険料を納めていたが、労基署は男性の死亡を出張中の災害と認めず、特別加入もしていなかったとして12年に不支給を決めた。
取り消しを求めて妻が提訴したところ、東京高裁は今年4月、男性が実質的に国内の事業場に所属していたとして、妻の請求を認めた。これを受けて中央労基署が改めて調査。男性が通勤で使ったタクシーの領収書に印字された乗降車時刻などから発症前1カ月の残業が約103時間に及んだとして労災を認定した。
(7月21日 朝日新聞)
労災ニュース : 上半期労災死12人で前年比3人増 岩手県
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今年上半期に県内で労災事故で亡くなった人は12人で、去年の同じ時期と比べ3人増えたことになる。
岩手労働局によると、今年1月から6月までに県内で労 災事故により死亡した人とけがをした人はあわせて558人で、去年の同じ時期と比べ8人減った。このうち死亡した人は12人で3人増えている。
亡く なった人を業種別にみると、建設業が4人、次いで農林業が3人となっている。原因別では、高いところから落下する「墜落・転落」が4件、次いで機械に挟 まれたり巻き込まれたりした事故が3件、重機や伐採した木に激突する事故が2件となっている。
岩手労働局は、「これからの時期は屋外での大規模な工事に 従事する機会が多くなるため、ヘルメットや安全ベルトの装着を徹底してほしい」と注意を呼び掛けている。
(7月18日 岩手放送)
労働法ニュース : 被災した企業に休業手当補助 1万4000人分 熊本地震
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熊本地震で経営が悪化した企業が、従業員の休業手当を一部補助する国の制度を利用するケースが増えている。熊本労働局によると、470件以上の申請があり、対象従業員は1万4000人を超えた。地震の特例で申請手続きが緩和され、労働局は制度利用を呼び掛けている。
雇用維持を目的とした雇用調整助成金制度で、企業は通常、休業前に対象者数などの計画届を提出し、実際に休業に入ってから申請する。熊本地震では要件が緩和され、既に休業している企業が事後的に計画届を提出することが認められた。
地震前の3月の申請は22件(対象者566人)だったが、地震後は6月27日までの約2カ月半で476件(同1万4574人)に上った。このうち製造業は107件(同7993人)と最も多かった。宿泊キャンセルによる打撃を受けたホテルや旅館などの宿泊業も45件(同1049人)に上った。
休業後に再開できた企業も対象となる。熊本県高森町の老舗しょうゆ製造販売会社「豊前屋本店」は水道や電気が止まり約1週間休業した。助成金申請を準備しており、担当者は「休業期間中の営業収入がない中、従業員に手当を支払わなくてはならなかった。この制度を利用できればとても助かる」と話す。
(毎日新聞 7月15日)