新着情報
労働法ニュース : 同僚に何度もパワハラ 停職処分 東京芸大付属高教諭
8日、東京芸術大学は、同大学音楽学部付属音楽高校(東京都台東区)の40歳代の男性教諭がパワーハラスメントをしたとして、停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。また、この教諭のパワハラを放置したとして、副校長も戒告の懲戒処分にした。
同大学総務課によると、教諭は職場で複数の同僚に対し、同高校の定期演奏会の曲目紹介の文章をしつこく直させたり、仕事上のささいなミスなどを理由に非難を繰り返したりしたという。
これを苦にした教員の一人が昨年休職し、大学のハラスメント防止対策委員会にパワハラ被害を訴えていた。
(3月8日 ニュース)
労災ニュース : システムエンジニアが大量飲酒し死亡 業務上のストレスが原因 過労死認め賠償命令
IT関連会社「フォーカスシステムズ」(東京都品川区)のシステムエンジニアだった男性(当時25)が、大量に飲酒して死亡したのは、業務上のストレスが原因だとして、両親が同社に1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(上田哲裁判長)は7日、約5960万円の支払いを命じた。
上田裁判長は、男性の時間外労働が死亡前の2カ月間で計218時間に上り、うつ病などを発症したと認定。「過度の飲酒は、精神障害による病的心理の下でなされた。死亡と業務には因果関係がある」と判断した。
(3月7日 ニュース)
労働法ニュース : 懲戒解雇取り消し⇒停職へ 元教授 大学側と和解(沖縄 琉球大学)
琉球大学大学院医学研究科の元男性教授は、在任中に指導した大学院生の複数の学位論文で、実験データの不適切な使い回しをしていたとされる問題で懲戒解雇されました。しかし、琉大が昨年8月に行った元教授に対する懲戒解雇処分を取り消し、停職10カ月とすることが4日、分かった。
昨年10月に元教授が地位保全を求める仮処分の訴えを那覇地裁に起こし、同日の協議で大学側と和解が成立した。同教授は停職期間終了後の6月に復職する見通し。
和解にあたり「停職期間が経過した後は、処分前と同じ職務を行うことを妨げない」とすることが申し合わされているという。同教授は本紙に対し「研究を継続できるようにしてくれた裁判所には感謝している」と話した。
琉大は、昨年8月の懲戒解雇についての記者会見で、同教授が赴任してから発表した論文50編のうち、38編の論文でデータの使い回しや出典を明示しないデータの転用があったことを指摘。処分理由について「医学研究の信頼を著しく失墜させる行為」などと説明していた。
(3月5日 ニュース)
社会保険ニュース : 【続報】結局 専業主婦3号から1号への切替漏れ救済策 廃止 早急に法改正へ
労災ニュース : 外国人研修・技能実習制度利用の中国人 過労死(フジ電化工業)をめぐり遺族らが賠償請求
外国人研修・技能実習制度で来日し、茨城県のフジ電化工業で実習生として働いていた中国人の蒋暁東さん当時(31)が2008年に過労死した問題で、遺族らが4日、水戸地裁に提訴。フジ電化工業と受け入れ団体(白帆協同組合)に計約5750万円の損害賠償を求めた。
訴状の内容は、
蒋さんは05年に研修生として来日し、同社の金属部品メッキ処理工場に勤務。月約100時間、多い月は180時間を超える残業をしていた。08年6月、心不全のため社宅で死亡。 また、同社は残業代を1時間300円しか支払わず、タイムカードや賃金台帳を改ざんし、長時間労働の実態を隠蔽。受け入れ団体の白帆協同組合は同社の監査・指導を怠ったとしている。
蒋さんは、鹿嶋労働基準監督署が昨年11月、長時間労働が原因の過労死とし、外国人実習生としては国内初となる労災を認定されています。
外国人研修生問題弁護士連絡会によると、研修生や実習生の過労死をめぐる訴訟は初めて。
(3月4日 ニュース)