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社会保険ニュース : AIJ投資顧問 年金資産消失問題 今後厚生年金基金を維持できないケースが懸念
以下、引用です。
「AIJ投資顧問」(東京都中央区)の年金資産消失問題で、顧客の厚生年金基金が委託した資産の大半は戻らないとみられ、今後基金を維持できなくなるケースが懸念されている。基金の大半は、地域の中小企業が集まって設立した零細なグループで、失われた資産の穴埋めは難しい。実際、6年前に解散した兵庫県の基金では、負担増で加入企業が次々に倒産した。いまだに後始末は終わらず、負の連鎖を断ち切るのは容易ではない。
「返しても返しても負担が増え、底なし沼にはまったようだ」
「垂水タクシー」(神戸市垂水区)の永田社長(59)はため息をついた。同社などが加入する「兵庫県乗用自動車厚生年金基金」(1970年設立)は2006年1月、不況や高齢化による年金受給者の増加で、給付に必要な積立金の不足が拡大し、解散を決めた。
厚生年金基金では企業年金のほか、公的年金の一部を国に代行して運用している。基金を解散するにはその「代行部分」を国に返す必要がある。兵庫県乗用自動車厚年基金の代行部分は137億円だったが、純資産は66億円だけで、71億円足りなかった。これを加入する全50社が受給者数などに応じて分担することになり、19社は計22億円を一括納付、垂水タクシーを含む31社は10年の分納を選んだ。分納の会社が返済中に倒産した場合は、分納を選んだ他の会社が連帯して肩代わりすることも取り決めた。
(3月22日 ニュース)
社会保険ニュース : 兵庫・大阪 健康保険・厚生年金保険保険料額表ダウンロード開始 平成24年3月〜
社会保険ニュース : 老齢基礎年金 年収850万円以上から減額(65歳以上高所得者)2015年実施目指す 検討
以下、引用です。
9日、社会保障と税の一体改革で実現を目指す高所得者の年金減額について、年収850万円以上の人を対象とする方向で検討に入った。昨年6月の政府案では年収1000万円以上としていたが、対象者の拡大を求める意見が党内で強まった。一方、低所得者には定額を加算する方向で調整する。消費税を10%に上げる2015年の実施を目指す。
今回の案では基礎年金をもらう65歳以上で、給与所得のある人が減額対象になる。年収が850万円に達すると基礎年金が減り始め、年収1200万円以上の人は基礎年金の国庫負担分(月3万0円)が全額カットとなり、半額となる。
一方、住民税の非課税世帯で、年金を含めた収入が満額の基礎年金(年77万円)以下の人には月6000円を一律加算する。現役時代に保険料の免除手続きをした人に対しては、免除期間に応じ加算額を上積み。加算額は最大で月1万6000円となる。
厚生労働省は民主党の意向を受け、3月に提出する一体改革関連法案に盛り込む考えだ。ただ、一体改革そのものの協議が難航しており、基礎年金の加算・減額案が実現するかどうかは不透明だ。
(2月10日 ニュース)
社会保険ニュース : 厚生年金・健康保険加入要件緩和法案 パート年収65万円以上
以下、引用です。
民主党は9日、厚生労働部門会議の医療介護・年金合同作業チームを開き、パートなど短時間労働者への厚生年金と企業健保(健康保険組合、協会けんぽ)の適用拡大策について大枠を固めた。
現行で労働時間が「週30時間以上」となっている適用基準を「週20時間以上」に緩和した上で、
◆全ての事業所で6カ月以上働く年収65万円以上の人を対象
これにより、新たに300万人以上が加入する。
同党は今後、厚生労働省と詳細を詰め、今国会に関連法案を提出する方針。ただ、一気に適用を拡大すると、企業が納める保険料負担が増えるため、2015年度以降、段階的な実現を目指す。短時間労働者への社会保険の適用拡大は、急増する非正規労働者が基準を満たさず、社会保険に加入できないケースが増えているため、政府・与党の社会保障・税一体改革素案に盛り込まれた。
(2月9日 ニュース)
社会保険ニュース : 国民年金保険料納付 2年分前払いで4%割引案 早ければ平成24年実施
以下、引用です。
厚労省は6日、国民年金保険料を2年分前払いすれば、保険料を4・0%割り引く案を社会保障審議会年金部会に示した。国民年金保険料の納付率を引き上げ、将来無年金となる人を減らすのが狙い。法改正の必要はなく、早ければ平成24年度から実施する。
現在の国民年金保険料の前納制度は1カ月、6カ月、1年の3種類で、割引率はそれぞれ0・3%、1・1%、2・1%。23年度の保険料(月額1万5020円)で試算した場合、1年分の17万6460円を前払いしても割引額は3780円にとどまる。
新たに前払いを2年分まで拡大すると、34万6140円を一括納付しなければならないが、割引額は1万4340円にアップする。
前納制度の拡充に乗り出したのは、現在25年の受給資格期間を10年に短縮するなど社会保障と税の一体改革で無年金者の縮減策を打ち出したことが大きい。
国民年金保険料納付率は5年連続で低下しており、22年度は制度開始以来最低の59・3%だった。20代前半が49・2%、20代後半が46・6%−と若い世代ほど納付率が低いのが特徴。厚労省は割引制度拡充による納付率アップを期待するが、雇用悪化を受け、保険料を払いたくても払えない若年層も少なくなく、効果は限定的とみられている。
(2月6日 ニュース)