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労災ニュース : 過労自殺 「月423時間超」 安全配慮義務怠った 肥後銀行元社員遺族が提訴
以下、引用です。
肥後銀行(熊本市)に勤務していた男性(当時40)がうつ状態になり自殺したのは、銀行が安全配慮義務を怠り長時間労働をさせていたためとして、遺族が12日、銀行に約1億7千万円の損害賠償を求める訴訟を熊本地裁に起こした。
訴状によると、男性は2009年4月から本店に勤務し、為替システムを更改する業務の責任者だったが、12年7月以降、労働時間が増加。10月にうつ病となり、銀行本店7階から投身自殺した。
遺族の代理人弁護士によると、自殺前の1カ月間の労働時間は423時間を超えていた。今年3月、遺族の申請により労災認定された。
(6月12日 共同通信)
労災ニュース : 石綿労災認められず 旭化成延岡工場の元社員の遺族 宮崎地裁
夫の死因は、勤務先の旭化成延岡工場(宮崎県延岡市)で作業中に浴びたアスベスト(石綿)によるじん肺で、労災だとして、延岡市の女性が遺族補償給付などを不支給とした延岡労働基準監督署の処分取り消しを求めた訴訟の判決で宮崎地裁は24日、原告の請求を棄却した。
判決理由で内藤裕之裁判長は「石綿を浴びた程度が職業的と認められるほどだったとまではいえず、作業が粉じんが舞うような状況下で行われていたとは認められない」と指摘した。
(5月24日 共同通信)
労災ニュース : 平成24年度労災死1093人 建設業最多 厚労省労働災害調査
厚労省が24日発表した2012年の労働災害調査によると、労災による死亡者は1093人に上り、前年(東日本大震災を直接の原因とする死者1314人を除く)に比べて6.7%増加した。
同省は「震災復興などで建設工事が活況だった影響で、仕事に不慣れな建設作業員が増え、労災死の増加につながった」としている。
業種別でみると、建設が367人と最も多く、製造199人、陸上貨物運送134人が続いた。主な原因は「墜落・転落」271人、「道路での交通事故」251人、「挟まれ・巻き込まれ」157人。
(5月24日 時事ドットコム)
労災ニュース : 感染症死 労災と因果関係を認定、遺族補償支給 労働保険審査会
以下、引用です。
車いす生活だった夫が感染症で死亡したのは、勤務中の転落事故で脊髄を損傷したことが原因だとして、大阪府吹田市の女性が労災に基づく遺族補償を国に求めた審査で、労働保険審査会が因果関係を認定し、支給を認める判断をしたことが13日、分かった。
支援団体によると脊髄損傷患者は、寝たきりや車いす生活による床ずれから感染症になる例が多い。療養が長期化するため、労災事故との因果関係が認められることはまれという。
女性は木村由美子さん(58)。夫の亘さんは電気工事会社に勤務していた1983年、作業中に電柱から転落し脊髄を損傷、下半身まひとなり労災認定された。
(5月13日 共同通信)
労災ニュース : 性同一性障害の会社員 職場の無理解、嫌がらせが原因で適応障害 労災申請へ
以下、引用です。
心と体の性が一致しない性同一性障害(GID)で、性別適合手術を受けて女性になった愛媛県松山市の30代の会社員が、職場の無理解や嫌がらせが原因で適応障害になったとして、近く労災申請することが7日、分かった。
関係書類などによると、会社員は1998年、市内の企業に就職。2004年から心療内科に通い始めた。同僚は男性ばかりで、男性を装うストレスから何度も過呼吸やパニック発作になり苦しんだ。
会社側は「個人のプライバシーもあり話せない。もし性同一性障害の人がいれば、可能な限り配慮する」としている。
(5月8日 愛媛新聞)