新着情報
社会保険ニュース : 高齢者(76歳以上)の死亡・所在不明で1376人老齢年金差し止めへ
以下、引用です。
高齢者所在不明問題で、厚労省は5日、問題が発覚した平成22年以降、現況申告書に「死亡」または「消息を知らない」以外の回答をした76歳以上の年金受給者で、訪問調査などの結果、行方不明だった1102人と、死亡が確認された274人の計1376人について、今年4月までに年金支給を差し止めたことを明らかにした。
行方が分からないとしていったん支給差し止めが行われたが、その後存在が確認され、支給が再開された人は317人いるという。
(9月6日 産経新聞)
社会保険ニュース : 本来より高くなっている年金支給額引き下げ改正案 今国会での成立断念平成24年9月
以下、引用です。
政府・民主党は、過去の特例措置で本来より高くなっている年金の支給額を引き下げることなどを盛り込んだ国民年金法の改正案について、今国会での成立を断念し、今年10月分から引き下げられる予定だった年金は、当面、今の支給額が維持されることになりました。
政府は、過去の特例措置によって、本来より2.5%高くなっている年金の支給額を、ことし10月から3年間かけて本来の水準に戻すための国民年金法の改正案を国会に提出しています。
しかし、野田総理に対する問責決議が参議院で可決され、野党側が審議に応じない姿勢を示していることから、政府・民主党は、国民年金法の改正案を今の国会で成立させることを断念しました。これにより、当面、今の年金の支給額が維持されることになります。
厚労省の推計によりますと、年金は、過去の特例措置により、平成12年の4月から今年3月末までに、合わせておよそ7兆円、本来より多く支払われており、このまま法案が成立しなければ、今年度は、さらに1兆円程度、本来より多く年金が支払われる見込み。
(9月3日 NHKニュース)
社会保険ニュース : 健康保険・厚生年金保険料額表 兵庫・大阪 平成24年9月〜
社会保険ニュース : 加入の厚生年金基金脱退認める判決 長野地裁
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県建設業厚生年金基金(長野市)に加入する昌栄土建興業(諏訪郡原村)が、同基金の財政悪化などを理由に基金からの脱退を求めた訴訟で、長野地裁(山本剛史裁判長)は24日午後、脱退を認める判決を言い渡した。
厚生年金基金(厚年基金)からの「脱退の自由」をめぐる判決は厚生労働省なども把握しておらず、異例の司法判断。全国では、ことし2月に発覚したAIJ投資顧問(東京)による年金資産消失事件を機に基金からの脱退や基金の解散を検討する動きが広がっており、影響を与えそうだ。
県建設業厚年基金では2010年に20億円を超える使途不明金(その後23億8700万円余と判明)が発覚、行方不明となった当時の事務長が業務上横領容疑で指名手配されている。
こうした事態を背景に昌栄土建興業は11年1月、「基金の将来に全く期待できなくなった」として、脱退に必要な1千万円以上の負担金を支払う意向も示し、脱退を申し出た。しかし、同基金代議員会は「不承認」と議決。民事調停でも折り合わず、同社が11年6月に提訴した。
原告側は、負担金の支払いなど厚生年金保険法が定める条件を満たせば脱退は認められるべきだと主張。これに対し被告の基金側は、厚年基金制度は加入企業が協力して運営する仕組みで「脱退が相次げば存続できない」とし、基金を維持するために代議員会は脱退を制限できると反論していた。
また、原告側は、「民法上の組合」では、脱退の自由を制限する契約は無効とする最高裁判例があると指摘。被告側は、厚年基金には公的な性格があり、「民法上の組合」の判例は当てはまらないとし、見解が対立していた。
判決は、基金は公的な性格を持つことから基金存続を図るために事業所の脱退に一定の制限をすること自体は「合理性がある」とする一方、「やむを得ない事由がある場合には、脱退に代議員会の議決または承認は不要である」と指摘。
県建設業厚年基金について多額の不明金が出ていることや、事務長が行方不明となり指名手配されるなどしていることから「運営方法について重大な疑義があり、基金の存続が危ぶまれている状況にあると言わざるを得ない」とし、「原告が基金に対して信を置くことができないと判断しても無理はなく、脱退することにやむを得ない事由がある」と結論付けた。
(8月24日 毎日新聞)
社会保険ニュース : 年金生活者支援給付金法案閣議決定 低所得者に5千円給付 平成27年10月実施予定
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政府は31日、年間所得が77万円以下の低所得の年金受給者らに保険料を納めた期間に応じ月最大5千円を支給する年金生活者支援給付金法案を閣議決定した。受給額の「逆転現象」が起きないよう、所得が年77万円超で87万円未満の約100万人にも給付を行う。民主、自民、公明3党の修正合意に基づく措置で、障害者らも含め、給付対象は政府案の約500万人から約790万人に拡大した。
給付金支給は社会保障・税一体改革に関する3党合意に盛り込まれた。消費税を10%に引き上げる平成27年10月に実施予定。保険料免除の手続きを取っていた人には、期間に応じ月最大1万666円を別途支給する。
老齢基礎年金を受給する65歳以上のうち以下、対象
(1)市町村民税が家族全員非課税
(2)年金収入を含む年間所得合計が77万円以下−をともに満たす
一定所得以下の障害基礎年金の受給者約180万人、遺族基礎年金の受給者約10万人にも給付金が出る。障害1級の人は月6250円、そのほかは一律月5千円。いずれの給付金も通常の年金と同じように2カ月ごとに支給される。
(7月31日 毎日新聞)