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労働法ニュース : 加賀市の「ホテル百万石」老舗旅館 最低賃金法違反の容疑で書類送検
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小松労働基準監督署は22日、石川県加賀市の山代温泉で老舗旅館として知られた「ホテル百万石」の従業員に昨年6〜8月の賃金計約7700万円を支払わなかったとして、最低賃金法違反の疑いで、運営会社「百万石アソシエイト」と同社の佐々木真二社長(49)を小松区検に書類送検した。
佐々木社長は「経営不振で支払うことができなかった」と送検容疑を認めている。
ホテル百万石をめぐっては、建物を管理する不動産管理会社「北國リゾート」が2010年9月に金沢地裁から破産手続き開始の決定を受けた。ホテル百万石は昭和天皇も宿泊した名門旅館として知られていた。
(3月22日 共同通信)
労働法ニュース : TPP反対集会に参加しなかったから解雇?元事務局長の解雇無効 徳洲会敗訴
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医療法人徳洲会が経営する徳之島徳洲会病院を解雇された元事務局長の男性(66)が、解雇は不当で無効として賃金や退職金など計約920万円を支払うよう求めた訴訟の判決が5日、東京地裁であり、西村康一郎裁判官は解雇を無効と認め、計約850万円の支払いを徳洲会に命じた。
徳洲会側は、男性が病院業務を行わず職責を果たしていなかったと主張。男性側は、徳田虎雄・徳洲会理事長の息子の徳田毅衆院議員が中心となって開催した環太平洋連携協定(TPP)反対集会に参加しなかったため解雇されたと訴えていた。
判決は、当時のグループ法人の幹部が解雇直前に男性と面談した際、集会に参加しなかったことを非難した点や、「義理と人情を忘れたら決別」と解雇理由を男性に伝えるようこの幹部が指示されていたことを重視。「男性は徳田議員の意向に従わず、集会に参加しなかったため解雇されたと推認される」として、徳洲会側の主張を退けた。
(3月5日 時事ドットコム)
労働法ニュース : 香川さぬきうどん店 9割労働基準法違反 監督指導 香川労働局
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香川労働局は6日、香川名物のさぬきうどん店40店を対象に2012年4〜12月、監督指導を実施したところ、90%に上る36店で従業員に労働条件を明示しないなどの労働基準法違反が見つかったと発表した。既に全店が是正しているという。
同労働局によると、
違反は、
・労働条件を明示していなかったケース
・労使協定を結んでいないのに時間外労働をさせている
・従業員に健康診断を受けさせていない
といった内容だった。
40店のうち従業員がパートやアルバイトだったのは81%。客が集中する昼の短時間だけに雇用しているケースもあるとみられる。
(2月6日 共同通信)
労働法ニュース : 教員の休日出勤手当3千万円未払い 堺の太成学院大 是正勧告受ける
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太成学院大(堺市美原区)が、教員が入試やオープンキャンパスなどで休日出勤した際の手当を払わず、堺労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかった。労働基準法に基づいて請求できる過去2年分(2010年7月〜12年8月)について、昨年10月31日付で支払った。総額は約3千万円にのぼるとみられる。
大学側によると、07年から採用している裁量労働制について「解釈の違いがあった」としている。教員らによると、大学側は休日出勤手当について定めた労使協定を昨春まで教員側に示さず、「裁量労働だから、休日手当は不要」と説明していたという。
私立大は近年、学生募集のために、春から夏にかけて土日にオープンキャンパスや高校への出前授業などを展開。太成学院大では、教員の休日出勤は1人あたり年10〜15日にのぼるという。同大では09年にも正職員の残業代の未払いがあった。
(1月24日 朝日新聞)
労働法ニュース : 東日本大震災での避難 一時帰国したフランス女性 解雇無効求めNHK提訴
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東日本大震災の際、フランス政府の勧告に従って東京から国外に一時避難したことを理由に解雇したのは不当だとして、NHKに委託スタッフとして勤務していたフランス国籍のエマニュエル・ボダンさん(55)が15日、解雇無効の確認と損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こした。
訴状によると、ボダンさんはNHKに20年以上勤務し、海外向けラジオのアナウンスや翻訳業務に従事。毎年度、業務委託契約を交わしていた。
2011年3月の震災直後、フランス政府の避難勧告で、東京を離れ同月30日には出社すると上司に伝えたが、22日付書面で突然、解雇を通知されたと主張している。
(1月15日 共同通信)