過労死で和解成立 フジ電化工業で働いていた中国人実習生 水戸地裁
以下、引用です。
国の外国人研修・技能実習制度で来日し、茨城県潮来(いたこ)市の金属加工会社「フジ電化工業」で働いていた中国人実習生、蒋暁東(しょう・ぎょうとう)さん(当時31歳)が08年に過労死した問題で、妻の馮珠(ひょう・しゅ)さん(36)ら遺族4人が同社と第1次受け入れ機関の「白帆協同組合」(同県行方市)に約5750万円の支払いを求めた損害賠償請求訴訟は19日、水戸地裁で和解が成立した。
弁護団によると、外国人実習生の過労死を巡る訴訟で、第1次受け入れ機関の管理責任を認めたのは全国初という。
遺族側弁護団によると、金属加工会社と受け入れ機関は、長時間の残業を助長した安全配慮義務違反などを認め、和解金の支払いに応じたとみられる。金額は明らかにしなかったが、一般的に1500万〜2800万円とされる日本人の過労死の慰謝料と「そんしょくない水準」としている。
中小企業の組合がつくる監理団体が研修生らを傘下企業などに派遣する受け入れ方式は、過重労働や賃金未払いなど不正行為の温床と指摘され、10年施行の改正入管法で監理団体による派遣先企業の訪問指導が義務づけられたが、その後も不正行為は後を絶たないとされる。弁護団は「これまで受け入れ機関は安全配慮義務を負わないとされてきた。今回の和解は、賃金不払いなど同種の訴訟にも影響を与える」としている。
(11月19日 毎日新聞)
- 外国人研修・技能実習制度利用の中国人 過労死(フジ電化工業)をめぐり遺族らが賠償請求 (2011-03-07 08:15:39)
- 上司から恋愛感情メール セクハラ労災認定 (2020-10-30 13:23:59)
- 48日間連続勤務 適応障害発症で労災認定 (2020-09-25 13:49:49)
- コロナ、労災増加に影響か? 岡山で災害注意報発令 (2020-08-27 15:37:35)
- JAXA業務の31歳男性が過労死 労基署が労災認定 (2019-04-08 12:18:45)
- 労災かくし 契約打ち切り恐れ有期契約労働者が要請受諾 藤沢労基署 (2017-11-06 20:48:26)
- 共謀し労災かくし 1法人と3人を書類送検 立川労基署 (2017-10-31 19:57:13)
- ヤマト社員自殺は労災 妻が国を提訴へ 名古屋地裁 (2017-10-11 19:42:27)
- コンビニ配送で過労死 長野県の男性 残業100時間超 (2017-09-04 19:47:06)
- 残業月188時間 小樽の病院職員の過労自殺認定 賠償求め遺族提訴 (2017-08-29 19:19:17)
- 新国立競技場建設会社員が自殺 残業200時間で労災申請 東京 (2017-07-24 18:08:32)