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尼崎JR脱線事故 死亡運転士の労災認める 

投稿日時: 2010-08-10 19:08:49 (2947 ヒット)

 2005年4月の尼崎JR脱線事故で、脱線した電車を運転していて死亡したJR西日本の高見隆二郎運転士=当時(23)=の遺族が、天満労働基準監督署(大阪市)に申請していた労災が7月下旬までに認められたことが9日、関係者への取材で分かった。労基署は業務上の理由で死亡した労災と判断したもようだ。

 労災の請求時効(5年)を前にした今年2月、遺族がJR西から勤務中の事故と認める証明書を取得し申請していた。

 会社に法令違反などの重大な過失があると判断した場合、労基署は遺族への給付額の最大3割を会社側からペナルティーとして徴収できるが、今回はJR西が組織としての法的責任を否定しており、事故の背景に指摘されている懲罰的な日勤教育や過密なダイヤを重大な過失と判断するのは困難とみられる。

 高見運転士は08年9月、業務上過失致死傷容疑で書類送検され、09年7月、死亡により不起訴となった。

(8月9日 共同通信)