非正社員(パート・有期社員・派遣社員)の助成金 統合・恒久化へ検討 厚労省
以下、引用です。
厚労省は、パートや派遣などの非正社員を雇っている企業への助成金を一本化する方針を固めた。これまで受付窓口がばらばらだったが、ハローワークがすべてを受け持つように改めて利用を促す。増え続ける非正社員の待遇や能力を向上させて、安定した雇用に変えていく狙い。
現在、非正社員を雇用している企業への助成金には>>>
主な助成内容 | 2012年度予算額 | |
(1)均衡待遇・正社員化推進奨励金 | パート、有期契約労働者の正社員転換制度を導入した企業に30万〜40万円支給 | 約18億円 |
(2)キャリア形成促進助成金 | 正社員、短時間労働者等に職業訓練を受けさせた企業に経費の3分の1〜2分の1を助成 | 約80億円 |
(3)派遣労働者雇用安定化特別奨励金 | 派遣労働者を直接雇用した企業に25万〜100万円支給 | 約90億円 |
ただ、窓口は各労働局だったりハローワークだったりと分散。企業には「使い勝手が悪い」との不満が根強く、政策効果も薄いという批判があった。
検討している事>>>
(1)と、(2)の非正社員への助成金部分を基本に、2015年度末までの時限措置である(3)を恒久化して統合する案だ。「有期・短時間・派遣労働者等キャリアアップ助成金(仮称)」という名称にする。
あわせて、教育訓練、処遇改善、正社員化などの非正社員のキャリアアップの流れをガイドラインにまとめ、これにそって計画をたてて実行した企業を助成する仕組みにする。
窓口は企業と日常的につきあいのあるハローワークにする。労働政策審議会の審議をへて、来年4月にも始める。
非正社員は現在約1800万人と労働者全体の4割近くを占めるが、賃金が低く雇用は不安定。厚労省は3月にまとめた「望ましい働き方ビジョン」で「助成措置・支援策を充実していくべきだ」としていた。
(9月4日 朝日新聞)
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