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ワーキングプアは641万人 給付付き税額控除提言―厚労省研究班が初の推計

投稿日時: 2010-08-02 18:58:26 (1662 ヒット)

 働いているのに貧困層に属するワーキングプアが、2007年時点で推計641万人に上ることが1日、厚生労働省の調査で分かった。

現役世代(20〜64歳)

  • 男性労働者の9.85%
  • 女性労働者の13.39%

が該当し、深刻な雇用環境が裏付けられた形だ。

 ワーキングプアの概数を明らかにした研究班の報告は初めて。阿部氏は低所得者に限定した給付付き税額控除が貧困解消に効果的だとした上で、必要な予算額も試算した。

 調査は厚労省の「国民生活基礎調査」のデータを基に、学生のアルバイトや主婦のパートなどは除き、一日の主な活動を「仕事」とした人の世帯所得額を抽出。年金や公的扶助の収入を加味した上で、貧困層に属する人の割合を算出した。

 国はワーキングプアの定義を定めていないため、

「貧困」の基準は経済協力開発機構(OECD)の慣行に従い、標準的な世帯所得の半分(1人世帯で約124万円)以下とした。

 いずれも04年時点の推計値より悪化しており、貧困層は拡大していた。特に女性の高齢者は増加幅が3.02ポイントと大きく、研究班は「年金制度の改革が不可欠」としている。

(8月2日 時事通信)