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国税寮業務の残業未払いと提訴へ 「偽装請負で長時間労働」

投稿日時: 2010-07-15 09:26:47 (1907 ヒット)

 東京国税局の単身者寮の管理業務をめぐり、委託先の民間業者を介さずに国税局から直接指示を受ける偽装請負」の形で違法に長時間労働を強いられたとして、元管理人の男性(74)が14日、国と業者に残業代約900万円の支払いを求めて東京地裁に提訴することが分かった。

 原告側によると、男性はさいたま市の施設管理業者との契約に基づき、2007年4月〜09年3月にかけ、埼玉県や東京都の単身者寮で勤務。大半は月に一度も休みが取れず、仕事の指示も会社ではなく国税局側から受けたと主張。

 08年11月に労働組合が結成された後は労働環境がやや改善されたが、約2年分の残業代は未払いのままになっているとしている。男性は09年に別の会社へ移って業務を続け、今春退職した。

 原告側代理人の指宿昭一弁護士は「労働法規を守らせる立場の国が労働者に残業代も支払わず、休みなしの長時間労働を強いたのは問題だ。訴訟を通じて責任を問う」としている。

(7月14日 共同通信)


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