健保組合「9割が赤字」 2011年度中に保険料引き上げ予定 全体の4割
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大企業のサラリーマンが加入する健康保険組合(以下、健保組合)が、危機的状況だ。健保連がまとめた2011年度予算によれば、健保組合全体の経常赤字は6089億円。全国1447の健保組合のうち約9割が赤字に陥る見込みだという。しかも、これには震災による影響は含まれていない。今後は保険料収入の減少、医療費負担の増加によってさらなる財政悪化が懸念されている。
そのしわ寄せはサラリーマンにいく。赤字補てんのため、保険料率の引き上げに踏み切る組合も多く、2011年度中に保険料を引き上げる健保組合は全体の4割に上っている。
最近では自社の健保組合を解散し、中小企業のサラリーマンたちが加入する「協会けんぽ」に移行する企業も増えているという。
⇒働く従業員にはどんな影響があるのか?
「協会けんぽに移行すれば、健保組合ならではの手厚い補償や福利厚生制度などが失われ、保険料の負担率だけがアップする。」解散までいかずとも、支出削減のため、福利厚生費を圧縮したり、保険料率を引き上げる組合は今後も増える見込み。サラリーマンの負担は増す一方。
(6月20日 ニュース)
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