HOME  > 新着情報  > 社会保険ニュース  > 【続報】専業主婦3号から1号への切替漏れ問題 追納10年に延長 救済案に合意
アーカイブ | RSS |

【続報】専業主婦3号から1号への切替漏れ問題 追納10年に延長 救済案に合意

投稿日時: 2011-05-20 09:16:33 (1827 ヒット)

 17日、専業主婦ら第3号被保険者(3号)の年金切り替え漏れ問題で、厚労相の諮問機関、社会保障審議会の特別部会は新たな救済策に関する報告書案を大筋で合意。

● 過去にさかのぼって保険料を納められる期限(現行2年)を10年まで延長する「特例追納」を認めること。

● 追納がなければ既に年金を受給している人に対しても時効にかからない過去5年分の過払い年金の返還請求と、今後の給付減額に踏み切る

以上の2点が柱。

 厚労省は国民年金法改正案に盛り込み、今国会に3年の時限立法で提出。自民、公明両党は基本的に賛成するとみられ、同法案は成立する見通し。

 切り替え漏れ期間について、報告書は年金の加入期間に算入する一方、年金額には反映させない「特例カラ期間」にすべきだとした。追納に関し、同省は当初届け出漏れ時点までさかのぼれる案を示したが、国会で審議中の一般未納者の追納期間を10年に延長する国民年金法改正案との整合性や、自公が同法案修正に合意した点を考慮し、「直近10年」とした。

 一方、年金受給者への対応では、「若年世代の年金不信」を理由に、年金の返還・減額を明記。年齢にかかわらず50〜60歳の間の未納を追納できるが、追納がなければ民主党は「返還・減額の合計を基礎年金受給額の1割程度」とする意向で、厚労省も踏襲する方針。

 3号の人は扶養を外れると、自営業者らの1号被保険者(1号)に切り替える必要がある。

(5月18日 ニュース)


この記事に関連した記事