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懲戒解雇取り消し⇒停職へ 元教授 大学側と和解(沖縄 琉球大学)

投稿日時: 2011-03-08 20:02:34 (2177 ヒット)

 琉球大学大学院医学研究科の元男性教授は、在任中に指導した大学院生の複数の学位論文で、実験データの不適切な使い回しをしていたとされる問題で懲戒解雇されました。しかし、琉大が昨年8月に行った元教授に対する懲戒解雇処分を取り消し停職10カ月とすることが4日、分かった。

 昨年10月に元教授が地位保全を求める仮処分の訴えを那覇地裁に起こし、同日の協議で大学側と和解が成立した。同教授は停職期間終了後の6月に復職する見通し。

 和解にあたり「停職期間が経過した後は、処分前と同じ職務を行うことを妨げない」とすることが申し合わされているという。同教授は本紙に対し「研究を継続できるようにしてくれた裁判所には感謝している」と話した。

 琉大は、昨年8月の懲戒解雇についての記者会見で、同教授が赴任してから発表した論文50編のうち、38編の論文でデータの使い回しや出典を明示しないデータの転用があったことを指摘。処分理由について「医学研究の信頼を著しく失墜させる行為」などと説明していた。

(3月5日 ニュース)