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日本航空の元社員146人提訴 「整理解雇、違法で無効」

投稿日時: 2011-01-24 20:23:12 (1815 ヒット)

 会社更生手続き中の日本航空が昨年末に整理解雇した社員165人のうち、パイロット74人(機長17人、副操縦士57人)と客室乗務員(CA)72人の計146人が19日、解雇は違法で無効だとして、会社側を相手取り、労働契約上の地位の確認と賃金の支払いを求める集団訴訟を東京地裁に起こした。

 訴えでは、解雇に至るまでの会社側の対応について、
「人員削減の目標設定に合理性がなく、労組が提案したワークシェアなどの解雇回避措置もとらなかった。病気欠勤や年齢を人選基準としたのも合理性がない」などと主張。「整理解雇の4要件」を満たしておらず法的に無効な解雇だとしている。

 提訴は、パイロットでつくる日本航空乗員組合と、CAでつくる日本航空キャビンクルーユニオンが呼びかけた。手続き上は、パイロットとCAに分かれ、二つの集団訴訟を進める。

 提訴後に記者会見したパイロットの原告団長山口宏弥さん(58)は「私たちをコストでしか考えず、技術の高さや経験の蓄積を見ていない」と会社側を批判。CAの原告団長内田妙子さん(57)は「一日も早く職場に復帰し、再建に取り組みたい」と訴えた。

(1月19日 asahi.com)