スーパーいなげや 過労死の男性社員労災認定 さいたま労基署
以下、引用です。
首都圏を地盤とする中堅スーパー「いなげや」の男性社員(当時42歳)が2014年に脳梗塞(こうそく)で死亡したのは、発症前に最長で月約96時間半の残業が続いたためとして、さいたま労働基準監督署が労災を認定していたことが17日、分かった。
同社では03年に20歳代の男性社員が過労自殺し、11年に労災認定されている。弁護士は「過去の過労死を真摯(しんし)に受け止めず、労務管理を怠ってきた」と批判。いなげやに対し17日、1億5000万円の損害賠償と謝罪、サービス残業の実態調査と再発防止策を求める通知書を郵送したと説明。
弁護士によると、労災認定は昨年6月28日付。男性は埼玉県志木市内の店舗の一般食品チーフで、14年6月5日午後7時過ぎまで勤務した直後に倒れて病院に運ばれ、同21日に亡くなった。
男性は発症前の半年間に1カ月約50時間〜96時間半の長時間残業を繰り返していて「おおむね月平均80時間」の過労死ラインを超えていたと認定された。タイムカードに退勤を打刻してサービス残業を続けたことが警備会社の記録から分かり、認定の根拠となった。
弁護士は会見で「店では早出残業を組織的に隠蔽(いんぺい)するため、従業員の多くがタイムカードを押さずに勤務開始時刻前に働き始め、開始時刻直前に目覚まし時計を鳴らしてカードを打刻していた」と主張。
いなげや社長室は「通知書がまだ届いていないので、内容を確認のうえ、対応を検討したい」としている。
(4月17日 毎日新聞)
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