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日立製作所の元社員発明 IC関連技術、対価8千万

投稿日時: 2010-06-25 18:09:14 (1713 ヒット)

 半導体の基板に微細な回路パターンを焼き付ける技術を発明した日立製作所の元社員岡本好彦さん(59)が、特許権譲渡の対価の一部として同社に計6億円を求めた訴訟の判決で、東京地裁は23日、約6300万円の支払いを命じた。認定した対価は約8500万円。日立が既に岡本さんに支払った報奨金約2200万円を差し引いた。

 半導体集積回路(IC)の量産が可能になることから、日立は1988〜89年にかけて、日本のほか米国、韓国にも特許を出願し、登録された。

 岡本さん側が主張した対価相当額は約15億8千万円で、その一部請求に対し、認容額が著しく低いとして控訴する意向。請求棄却を求めていた日立側は即日控訴した。

 清水節裁判長は「岡本さんの発明は、日立が商業的に実用化した技術とは異なる」と指摘。一方、日立も岡本さんの発明を評価し、自ら実用化した技術は岡本さんの発明に含まれるとしてライセンス交渉に活用した点を踏まえ、岡本さんの貢献度を4%と判断した。

(6月23日 共同通信)