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アスベスト問題 元従業員ら日立製作所など提訴 山口長崎両地裁に

投稿日時: 2016-04-13 18:56:40 (936 ヒット)

以下、引用です。

  アスベスト(石綿)を使う作業などに従事し、中皮腫やじん肺になったとして、元従業員らが7日、山口、長崎両地裁に提訴した。山口地裁の被告には日立製作所が含まれている。大阪アスベスト弁護団によると、石綿の健康被害で同社が提訴されたのは初めて。

 日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)の下請け会社従業員だった男性(73)は同社と下請け会社「山本産業」(下松市)に計3300万円の賠償を求めている。

 訴状によると、男性は1961年11月から約11カ月間、鉄道車両製造に従事。石綿が含まれた保温材をカッターで切り車両下部にある配管に巻き付けるなどの作業をした。両社が防じんマスクを支給するなどの安全配慮義務を怠ったと主張している。男性は2014年8月、悪性胸膜中皮腫を発症し、15年3月に労災認定を受けた。

 長崎地裁には、三菱重工業長崎造船所(長崎市)で働き、じん肺になったとして、下請け会社の元従業員ら23人が同社に計5億2800万円の賠償を求め提訴した。

 訴状などによると、原告は元従業員13人と元従業員2人の遺族10人。1955年から15年、下請け会社から同造船所の現場に派遣された。「多量の粉じんが飛ぶ劣悪な環境で働かされ、じん肺になった」と主張している。

 日立製作所と山本産業、三菱重工業は「訴状が届いておらずコメントは控える」としている。

(4月7日 毎日新聞)