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「派遣村視察必要か見て行く」困窮者支援へ 厚労副大臣 都施設視察

投稿日時: 2010-11-11 18:55:27 (1353 ヒット)

 厚労省の小宮山洋子副大臣や内閣府の湯浅誠参与が9日、ネットカフェなどに寝泊まりする不安定就労者を支援する都のサポートセンター「TOKYOチャレンジネット」(新宿区)などを視察した。一昨年と昨年末は、派遣切りなどで住居を失う人が大量に出たため、国は“派遣村”の設置などで都に支援を要請。今年は石原知事が派遣村の設置を拒否し、困窮者を未然に救うため8日から「生活・就労支援の強化」を始めている。

 同ネットでは、収入が不安定でネットカフェや漫画喫茶、友人宅に寝泊まりする人を対象に、社会福祉法人が生活相談業務を、都社会福祉協議会が住宅資金の無利子貸し付けなどを実施。1日平均30〜40人の利用者があるという。

 小宮山氏らはさらに、住居のない求職者の相談にも応じる「東京キャリアアップハローワーク」(同)も視察。小宮山氏は「年末に困窮者が出ないよう、国としても通年で支援を強化する。12月28日まで全力を尽くし、派遣村のような対応が必要かどうかは状況を見て、都とも相談しながらやっていく」と話した。

また同席した湯浅参与は「(派遣村を)やるやらないは決めていない」と述べ、年末の状況によっては派遣村のような生活支援が必要になるかもしれないとの考えを示している。
 

(11月10日 東京新聞)