オリンパスと社員が和解 内部通報後の配転めぐる再訴訟 異例の「全社員に通知」
以下、引用です。
内部通報への報復で不当に配置転換(配転)されたとして精密機器メーカー「オリンパス」を訴え、勝訴が確定していた同社社員、浜田正晴さん(55)が、判決確定後も適正な業務を与えられなかったとして、同社に2600万円の賠償や職位の回復などを再び求めていた訴訟は18日、東京地裁(清水響裁判長)で和解が成立した。
浜田さん側によると、主な和解内容は▽同社が浜田さんに1100万円を支払う▽浜田さんの今後の処遇について、不当な取り扱いをしないことを約束する▽内部通報者を適切に保護する▽和解内容を社内公表し、そのことを社長メッセージで全社員に伝える−など。
確定判決などによると、浜田さんは平成19年6月、上司が取引先の社員を引き抜こうとしていると知り、「取引先からの信頼を損なう」と社内の窓口に通報。窓口担当者は浜田さんの名前や通報内容を上司に伝えた。その後、浜田さんは経験のない部署への異動を命じられ、外部との自由な接触を禁じられるなどした。浜田さんは「内部通報への報復で不当な配置転換だ」として提訴していた。
1審は浜田さんの請求を棄却したが、2審で逆転勝訴。同社に賠償や配転命令の取り消しを命じた。
判決確定後に浜田さんは経験が生かせる職務を希望したが、オリンパスは子会社への転籍を打診。同意しない浜田さんに同社は正当な業務を与えなかった。そのため浜田さんは24年、再び同社を提訴していた。
オリンパスは和解を受けて「社内平常化のために終了できたことに対し、一定の評価をしたい」とコメントした。
(2月18日 SankeiBiz)
- 契約社員のボーナス、退職金、認めず 最高裁判決 (2020-10-14 12:45:39)
- 自殺は長時間労働による鬱病が原因 奈良県職員の両親が提訴 (2019-06-25 13:32:50)
- 医師過労死 1億6000万円賠償に不服で病院側控訴 (2019-06-14 18:28:00)
- ブラックバイト訴訟 全国で初めて和解成立 千葉地裁 (2017-11-13 19:50:08)
- 岡山の中高一貫校の元副校長 過労でうつ病 学校側が解決金支払い (2017-11-10 18:55:56)
- 久光製薬 復職後部長からヒラに 社員が提訴 (2017-10-30 18:47:57)
- 長時間労働でうつ自殺の男性 遺族が会社と和解 (2017-10-19 18:00:18)
- 引っ越し大手アートに未払い残業代請求 元社員らが提訴 (2017-10-13 18:51:00)
- 航空自衛隊員過労自殺 和解 国が遺族に7400万円 大津地裁 (2017-10-04 19:26:00)
- 石綿アスベスト 工場従業員遺族と国 岐阜地裁で和解成立 (2017-09-27 19:06:01)