HOME  > 新着情報  > 労災ニュース  > 滋賀積水樹脂工場の男性 長時間労働を苦にして自殺 労災認定 会社と前社長を書類送検
アーカイブ | RSS |

滋賀積水樹脂工場の男性 長時間労働を苦にして自殺 労災認定 会社と前社長を書類送検

投稿日時: 2015-12-19 10:19:34 (3458 ヒット)

以下、引用です。

  滋賀県竜王町の滋賀積水樹脂の工場で働いていた男性課長(当時40歳)が昨年7月、長時間労働を苦に自殺していたことが分かった。東近江労働基準監督署は17日、この課長ら2人に労使協定で定めた上限時間を超える残業をさせたなどとして、同社と前社長(62)を労働基準法違反(時間外労働)容疑で書類送検した。

 対象となったのは、同社の竜王・鏡製造所(同町鏡)と滋賀製造所(同町西川)。このうち、竜王・鏡製造所勤務の男性課長に対しては昨年5〜7月、最長で1日に5時間半、1週間に37時間半の違法な残業をさせたとしている。上限時間は1カ月間で80時間と定められていたが、残業時間は最長で132時間に上ったという。

 労基署は今年7月、自殺は労働災害と認定した。調べに滋賀積水樹脂側は「課長は管理職で法規制外」などと容疑を一部否認。これに対し、労基署は「課長だった男性は自分の労働時間を決定する裁量と権限を持っていたとは言えない」としている。

 同社の林和良社長は「今回の事態を重く受けとめ、全社あげて長時間労働削減に向け労働環境の改善に取り組む」とするコメントを発表した。

(12月17日 毎日新聞)