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パワーハラスメントで自殺と損害賠償訴訟 岡山県貨物運送社員

投稿日時: 2010-10-20 19:56:49 (3926 ヒット)

 岡山市に本社がある運送会社「岡山県貨物運送」の宇都宮営業所の男性社員=当時(22)=が自殺したのは、上司のパワーハラスメントや長時間労働が原因として、宮城県内に住む男性の両親が同社と宇都宮営業所長に約1億1200万円の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こしたことが19日、分かった。

 訴状によると、男性は大学卒業後の昨年4月、事務員として採用されたが、実際にはリサイクル家電の運搬などを担当。入社直後から労働時間は毎日15〜16時間に上り、休日もほとんどなかったという。

 所長が男性に「ばか。辞めちまえ」と怒鳴って顔を殴ったり、男性と無関係のミスで始末書の作成を強要し、何度も書き直させたりするなどのパワハラがあったとしている。男性は昨年10月7日に宇都宮市の自宅で首つり自殺した。

 原告側は「パワハラや過重労働により自殺に追い込まれた」と主張。昨年、宇都宮労働基準監督署に労災申請した。

(10月19日 共同通信)