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会社員自殺 上司の叱責「死ね」「心理的負担」 業務因果関係有り 労災認める 

投稿日時: 2010-10-20 09:01:55 (1811 ヒット)

 1999年に自殺した出光タンカー(東京)の男性社員=当時(43)=の名古屋市在住の遺族が「上司の厳しい叱責などが原因だ」として、国に対し労災と認めなかった処分の取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は18日、請求を認めた。

直属の上司による叱責は

  1. ほかの人が見ている場所で公然と行った
  2. 感情的表現が多く「死ね」などの暴言もあった
  3. 他部署からも注意を受けるほどだった

などとして「企業での一般的な水準を超えていた」と指摘。

 さらに「同僚や別の上司らに改善を訴えても状況が改善されず、男性の心理的負荷は精神的な障害を起こすほど過重だった」として、自殺は業務が原因と結論付けた。

 判決によると、男性は97年7月に出光興産から出光タンカーに出向し経理などを担当。99年7月ごろ、うつ病の状態に陥り同26日に自殺した。遺族は2001年に労災申請したが、新宿労働基準監督署が03年に不支給とし、再審査も退けられた。

(10月18日 共同通信)